2018年8月 中国出張へ行ってきました!-part2-

  

同じく観光地化している敦煌をとおりぬけ、ノリブさんの大学時代の同級生の住む、甘粛の粛北モンゴル族自治県を目指す。
そこでモンゴルの神様の場所、オボーのたもとで美しいモンゴルの正装に実を包んだノリブさんの同級生の家族が夕刻からずっと待っていてくれ、
テレビ番組のような美しく感動的なモンゴル式の歓待をうける。
お迎えの絹のストール(今は化繊)をかけてもらい、銀の器でお迎えのヨーグルトを頂き、山の神様であるオボーのまわりを夕日の落ちる中三周し、
粛北県城にある新しくとても美しい豪華なホテル(価格はなんと195元、60キロ手前の敦煌だと最低400元くらい)に案内され、
そこからまたモンゴル式の美しい宴会場で、夜が更けるまで料理と白酒とモンゴルの歌、、こちらも日本の歌を少しお返しして、ようやく散会。

翌日は朝から祁連山脈の頂きちかくまで、氷河を見につれていってもらい、
なんといきなり標高4500メートルの氷河まで車で登る。
私は酸素のスプレー缶を一応携えるも、ほかの人は小さなアンプルの漢方薬を一本か二本飲んだだけ。
しかしすばらしく美しい場所でした。ただ、近年氷河が年々縮小し、今後夏場の渇水が心配される。
午後は氷河の水のせせらぎのほとりの草原で、モンゴル式野営バーベキュー。
チベット式テントをはり、枯れ木と牛糞を集めて火をおこし、
氷河のミネラルウオーターでモンゴル式塩入ミルクティーと、
前日裁いた羊の肉を刻んで串にさしたシシカバブー、
そして羊の骨で長時間炊き込んだ野菜、そしてまた白酒。
夕刻まで草原の食事を楽しんで、タルバガンや野ネズミを見にゆき、遊牧保護区から下山。

粛北の草原にたくさんの野ネズミやタルバガンの穴が空いていて、そこを動物たちが出たり入ったりして走り回っている。

深尾 葉子さんの投稿 2018年8月28日火曜日

 

さらに翌日は、彼らの見送りで、となりのカザフ族自治県でナーダムの会場に行き、知り合いのモンゴル族の人の馬に乗せてもらう。
そこから最後の見送りのヨーグルトを頂き、彼らに別れを告げて一路西へ。その二日を粛北ですごしたため、
ひたすら新疆をめざし、夜にハミ到着。
その間も、沿道の砂漠体験や、大規模な湿地帯、彼らが真のゴビと呼ぶ「黒ゴビ」の光景、そしてオアシス都市が近づくと、
春に黄砂を舞い上がらせる灌漑農業地帯などを走り抜ける。
森の中のハミ賓館はとてもフレンドリーなウイグル族がもてなしてくれる。新疆に入る際に国境越えのような身分チェック。
その後も何度も検問。
翌日また西へと車を走らせ、その日のうちに火炎山、トルファン通過。そこは高原地帯のなかの極めて標高の低い場所で地表面温度は40度以上、海抜マイナス40メートル。

その後ウルムチまでの道は、唯一高速道路が現在工事中で、比較的道が悪かったが無事夕刻にはウルムチ着。
全員の集合場所としていたウルムチヒルトンに無事チェックインし、伊藤さん一行や数日前に到着していた阪大学生たちと合流する。
その日は阪大言語文化院生で、新疆のコルラ出身の陳亦如さん(伊藤さん一行の案内を引き受けてくれていた)とそのご両親、お父さんのお兄さん夫婦と共に、新疆料理を頂く。
実は新疆は伊藤さんたちはそれまでベゼクリフ遺跡やトルファン千仏洞などをみてこられたのですが、我々はこれだけで終了。