「里山を豊かにする食と経済を考えるワークショップ」のご案内

来る11月24日(土)に下記の体験型ワークショップを開催する運びとなりました。

日本は今、空前の規模の震災からの復興、そしていまだ収束しない大規模な原発事故という未曽有の危機の只中にあります。その中で、我々が持てる自然資源や豊かな環境を最大限活用し、この国の社会や経済を豊かにめぐらせ、人々が健康で心満たされる生活を送るための新しい経済構想や実践が急務となっています。一方日本は豊かな里山資源に恵まれ、その活用方法と新たなコンテキストでの活かす道をさぐることが現在の日本の閉塞状況を打開する大きなカギとなっていると考えます。

そこで、今回秋の実りの季節に「里山を豊かにする食と経済」というタイトルで研究会を開催いたします。主たる内容は、日本の里山で「獣害」として問題となっているイノシシやシカを適度に利用し、これまでの大規模畜産が生み出す動物性たんぱくではなく、里山がはぐくむ動物性たんぱくを日本の食文化や外食産業の中に取り入れ、地域色豊かな食の活用を目指すために、「里山ジビエ」の可能性について、実際にシェフに実演試食をしていただきながら、考えます。

また、里山には数多くの野草が生え、それらは、栽培された野菜にはない栄養と滋味あふれる季節感のある食材となっています。その活用について、「野草食」を研究しておられる方にお越しいただき、身近な野草がすばらしい山菜となり、食材となることを再発見したいと思います。ジビエといえばフランスが本場ですが、フランスからボルドー一帯の優良なシャトーの葡萄酒を輸入している日本の会社の協力を得て、里山産業としての葡萄酒づくりを考えながら、異なるタイプの葡萄酒を味わいます。また、各地からそれぞれの里山実践の産物をもちよって、現地で紹介、試食、販売を行いたいと思います。

ワークショップは午後2時から5時まで、神戸の六甲山麓の屋外調理場にて行う予定です。また、ワークショップ終了後は、薪ストーブの温かいレストラン風舎にてCREC(生態文化回復コンソーシアム)主催の懇親会を行います。

全国から集まる参加者と、おいしいワインとお料理を味わいながら、交流を深め、今後のビジネスへの展開の道をさぐっていただきます。この活動は、広く一般市民に参加をよびかける会としたいと思います。どうぞ関心のある方にお声かけください。

材料の調達などの都合により、できれば事前に申し込みをお願いいたします。

【ワークショップ】
日時:2012年11月24日(土)午後2時~5時
2時から施設周辺を散策、ブルーベリー園などを観察し、バイクトライアルなどに親しんでいただいたあと、3時半すぎから講師・ゲストによる体験型ワークショップを行います。(雨天の場合は、近隣の屋内施設をお借りすることにしています)
場所:神戸六甲山麓の屋外調理場(兵庫県神戸市兵庫区烏原町ヌク谷1 078-511-2400)
内容:「里山を豊かにする食と経済を考えるワークショップ~里山ジビエの可能性をさぐる~」
ゲスト:NHKニュースウオッチ9 気象予報士  井田寛子さん(気象予報士、野菜ソムリエ)
講師:中西俊さん(シェフズキッチンカナール)
主催:大阪大学大学院経済学研究科深尾葉子研究室・コミュニケーションマネジメント研究会
共催:大阪大学環境イノベーションデザインセンター (CEIDS)

【懇親会】
日時:研究会終了後午後5時すぎから
場所:ガーデンレストラン風舎
主催:NPO法人生態文化回復コンソーシアム(CREC)
会費:一般1万円(一部CRECへの賛助金含む)、学生および同伴者は5千円、子供さんの参加は年齢と食べる量に応じて?!臨機応変に対応します。
各地から集まる、ホースセラピー、園芸セラピー、野草食、食文化研究者、食の流通に携わる方、研究者などと皆さんで交流を深めてください。
里山の幸のサプライズプレゼントも企画中!です。お楽しみに。

【参加申し込みはこちら】
crecsatoyama(アットマーク)gmail.com
初回締め切りは11月11日まで。
それ以降も追加は受け入れ可能ですが、現在参加するつもりでおられる方は、まずお申込みをお願いします。おって当日のアクセスなどお知らせいたします。

【交通】
送迎バスなどを出せるかどうか、人数によって検討いたします。

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